スーパーなどで一般的に売られている洗剤の種類は、大きく分けて「合成洗剤」と「石けん」に分けられます。洗剤の汚れを落とす成分は、界面活性剤。これが石油などから作られる合成界面活性剤だけであれは「合成洗剤」、純石けん分であれば「石けん」となります。
合成界面活性剤の原料は、石油や植物油などさまざまですが、特に問題とされているのは石油から作られるもの。健康や環境を害する原因になるとして、多くの問題点が挙げられています。さらに、合成洗剤には他にも化学物質が多数添加されています。洗い上がりをキレイに見せるための蛍光増白剤、衣類に香りをつけるための香料、液体洗剤であれば粘りをつけるための増粘剤などです。これらも化学物質であることが多く、健康や環境への悪影響が懸念されているのです。
さて、合成界面活性剤が含まれた合成洗剤は、私たちの健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか。実は、合成洗剤は皮膚トラブルを起こす原因のトップ。皮膚科・小児科を中心に1979年から行っている厚生省の調査では、合成洗剤は皮膚トラブルのトップに挙げられているのです。とくに子供の肌は敏感なため、合成洗剤の刺激は強すぎます。それが、オムツかぶれやアトピー性皮膚炎、乳児湿疹の悪化など、さまざまなトラブルを引き起こしているようです。
もちろん、大人に対しても悪影響です。体の中で、外部のものを一番吸収しやすい場所はどこだと思いますか?実は、「爪の先」と「目」なんです。爪の先から吸収された合成界面活性剤は体内に蓄積され、アトピー性皮膚炎や動脈硬化、ガンなどの原因になってしまうことがあるそうです。手荒れももちろん問題ですが、体内に毒素が蓄積して数年後にそれが悪影響を及ぼすなんて……怖いですよね。それを赤ちゃんの頃から使い続けていたら、一体どうなるのでしょう!!
「合成洗剤が危険なら、天然成分の洗剤を使えばいいのね」と簡単に考えてしまいがちですが(実は私がそうでした)、天然油脂が原料でも合成洗剤はあるのです。なかでも多いのがヤシノミ。「ヤシから作った洗剤」ということで天然を謳ってはいますが、これらの多くはパーム油を原料とした合成洗剤。原料が石油でないから安心、とは言い切れないのです。本当に100パーセント天然の成分だけでできた洗剤というのは、実はとても貴重なのかもしれませんね。